水頭症とは:水頭症の原因・症状・治療法

水頭症の基礎知識

水頭症とは小児、成人を問わず発生する疾患です。水頭症では、何らかの原因により、髄液の循環、吸収障害が起こって、そのために脳室の異常拡大が生じます。

 

髄液は非常に重要なものです。その役割は脳を外部の衝撃から保護すると共に脳圧をコントロールします。また、脳の老廃物の排泄や、栄養因子、ホルモンの運搬などいろいろな役割があるとされています。

 

この髄液の生産は、脳の中の脳室と呼ばれるところの脈絡叢で行われます。生産された後、脳や脊髄の表面を循環し、脳や脊髄実質の非常に細い毛細血管から吸収していくとされています。

 

ただし、それは推測であって、髄液の正確な吸収部位は明らかにはなっていません。別の説では、頭蓋の正中に存在しているくも膜顆粒、その他の脳、脊髄神経周囲腔、頸部リンパ組織においても吸収すると考えられています。

 

そして、1日に約450mLが産生されますが、何より髄液というのは体内で一番きれいな液体なのです。しかし、この髄液の循環経路が何かの原因で障害を起こすと、脳室内に髄液が停滞してしまいます。すると脳室が次第に拡大し、拡大した脳室は脳を圧迫してしまいます。

 

水頭症を起こす原因で考えられるのは、髄液循環路の閉鎖、髄液の生産過剰、髄液の吸収障害などが挙げられ、それらを引き起こす疾患も存在しています。

 


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